ハーレーにおけるオイル交換の重要性
ハーレーの魅力でもある大排気量の空冷式エンジンのため、オイル交換の重要性が非常に高くなります。一般的に、車のエンジンは半年ごとの定期的な交換が推奨されており、実際にそのとおりに実施している方は少なくありません。しかし、バイクについてはオイル交換の重要性に関して認知度が高くないため、車検が必要のない小排気量のバイクではオイル交換を行わないという事態も発生してしまいます。
必要性を理解するために、オイルの役割を把握しておきましょう。まず、潤滑という役割です。エンジンやミッションは、ピストンやギヤ、ベアリングなど多くの金属部品でできていて、それらが高速で接触し続けます。
オイルは、金属のすき間に入り込んで動きを滑らかにし、金属の摩耗を防ぐ働きをしてくれます。続いての役割は冷却です。この冷却は他のバイクでも重要ですが、空冷式を採用しているハーレーにはオイルの冷却効果が特に重要な要素になります。いつまでも同じオイルを使っているとオイルの劣化により冷却作用が低下するため、必ず定期的な交換が必要になるのです。
他には、錆を防ぐ効果もあります。オイルは油なので、金属の表面に油膜を造り金属と空気中の酸素が触れる機会を減らします。しかし、オイルが古くなることで油膜を張りにくくなるため、古いオイルを使い続けることは錆の原因になるのです。
また、オイルには洗浄作用があり、オイルが黒く汚れる原因でもあります。エンジンが回る時に少しずつ削りかすが発生するため、それをオイルが吸収してオイルフィルターに吸着させます。
オイルが汚れてしまうとエンジン内部に削りかすが溜まることになってしまうので、故障の原因になります。
オイルには、この他にも様々な効果でエンジンを助ける働きがあります。しかし、オイルは入っていれば良いのではなく、効果を十分に発揮できる状態で維持しておく必要があります。
特にハーレーはオイルの働きが重要になりますので、そのことを十分に理解して定期的なオイル交換を行っていきましょう。
オイル交換を自分でできるようになると、ハーレーへの愛着がアップします。