キャブレターのセッティングはハーレーの魅力の一つ

パーツ分解

キャブレター方式のエンジンの燃料供給装置は、エンジンが空気を吸い込む力を利用して燃料供給しています。気温や湿度といった環境の変化によって調子が悪くなることが多いですが、調整技術によってエンジンの性能を高めることが可能です。キャブレターは、スロットル開度によってジェットを使い分け、燃料タンクから燃料を吸い上げます。
エンジンの状態を正確に把握することが、キャブレターをセッティングするカギになります。

キャブレターのセッティングとは、エンジンの回転数に合わせて燃料を濃くしたり、薄くしたりして調整することをいいます。
燃料が濃いときには、
「標高の高い場所でもないのに、加速にメリハリが無く吹き上がらない。」
「エンジンを暖めるとマフラーから黒煙が吹きだす。」
「エアクリーナーフィルターを外したままにすると調子が良くなる。」
「プラグに黒い汚れがつく」などが起こります。

反対に燃料が薄いときには、
「トルク感が無く、低速走行時に車両が不安定になる。」
「エンジンが暖まった時にアイドリングが不安定になったり、ストールしたりする。」
「エンジンブレーキをかけるとアフターファイヤーを起こす。」
「プラグが白く焼ける。」
などです。

パーツ分解

その他にもさまざまなパターンがあるので、経験してみないとわからないことが沢山あります。それがキャブレターをセッティングする難しさであり、楽しさでもあるのです。実践を積んでいくことで、自分だけのハーレーを作り上げてください。